(14)目の病気関連の記念日

最近は「今日は〇〇の日」と毎日がなんらかの記念日に設定されていますね。由来や語呂合わせなどから決められており、そうなんだ~と思い、意識したり関心を持つことがあります。目の関連での記念日や啓発週間もあります。

目の愛護デー

これはもう歴史があるので、ご存じの方も多いでしょう。1947年に10月10日と制定されました。1010を横にしてみると、眉毛と目の位置になるからです。徳島では、新聞に対談などが掲載され、近い日曜日には目の病気についての講演会や相談会のイベントがおこなわれてきました。わかりやすいと好評で、今年は通常どおりの開催が期待されます。予約制なので、新聞の申し込み案内の掲載に注意しておきましょう。

こどもの目の日

今年はじめて、6月10日が「こどもの目の日」と制定されました。こどもの目の発達や健康に関心をもっていただくため、6歳までに弱視を治療して視力1.0を獲得、その後も各種病気にも対応して維持しようという意味がこめられ、6月10日になったそうです。視力の発達は一定年齢までなので、一生の生活にもかかわる視力維持の大切な時期をのがさないようにというメッセージです。今後いろいろな催しもあるでしょう。

世界緑内障週間

2008年から世界一斉におこなわれている緑内障啓発のための国際イベントです。毎年3月上旬の一週間が設定され、日本各地で眼科検診や講演会、記念切手発行、有名建造物のグリーンライトアップなどがおこなわれてきました。札幌や名古屋のテレビ塔、通天閣、松本城、京都タワー などなど。緑内障はまだ認知度が低い病気なので、ライトアップで、いつもの風景がなぜグリーン?ああ緑内障ね、緑内障ってどんな病気?、私は大丈夫かなと関心をもってもらう意味です。当院では、旧病院のときにこれにあわせて学習会をしました。

全国糖尿病週間

糖尿病患者数は世界的規模で増加しており、合併症としての糖尿病網膜症は失明原因の上位です。が、まだ目の定期検査の必要性の意識は低いようです。毎年、世界糖尿病デーの11月14日(糖尿病治療薬のインスリンを発見したカナダの医師の誕生日)を含む一週間が全国糖尿病週間として設定されます。今年は11月12日~18日です。全国各地で講演会や健康相談、各種イベントが行われます。一般の方の糖尿病についての理解が十分でなく、就学や就職、結婚などの点で、誤解や偏見も存在し、病気のことが言えずに加療にも支障を生じている例もあるようです。ポスターには「糖尿病をもつ人は、あなたと同じ社会で活躍できる人です。糖尿病には、あなたの正しい理解が必要です。」とあります。関心をもってもらえるよう、シンボルカラーであるブルーでの有名建造物(スカイツリー、都庁、各地ドーム、県庁、阿波踊り会館など)のライトアップもありました。当院ではささやかですが、受付前の鉢植え植物をライトアップしました。また、いろいろ企画していきますね。

健生病院 眼科 西内 貴子医師