当院における脳神経外科診療について① 脳神経外科医師 藤本 尚己
当院で脳神経外科の診療を行っていることは、まだ十分認識されていない?と思っています。おそらくどの程度の検査ができるかも知られていないようです。
一般に脳神経外科外来に来られる初診の患者さんの症状で最も多いのは、頭痛、手足のしびれ、ふらつき、耳鳴りなどです。また家族や友人が脳腫瘍・くも膜下出血等をきたし、患者さん自身が不安となり精査目的として受診することもあります。
しかし、どの病院を受診したらよいのかすぐにわからないのが現状です。
大きな病院では、かかりつけ医の紹介状がないと診てもらえませんし、紹介状なしで受診すると特別料金(保険適応外・実費)もかかります。また、検査等が1日で終わることはまずありません。診療予約をし、検査を行い、その結果を聞く、3段階を経ることになります。
当院ではこれを避けるために、紹介状がなくても特別料金を徴収することなく、受診日(来院日)にすべての検査を終え、その説明までするようにしています。それにより症状の軽快する人もいれば、内服等を処方する場合もあります。
当院でも手術を要するような脳腫瘍、脳動脈瘤、脊髄腫瘍、機能的疾患(顔面けいれん、三叉神経痛)等から、頭痛、ふらつき、しびれ、パーキンソン氏病などの加療も積極的におこなっています。もちろん脳卒中の患者さんも診ています。
【次回2月23日に続く】