【整形外科 峯田医師】AAOS 2025 in San Diego で論文発表
2025年3月10日から14日に米国サンディエゴで開催されたアメリカ整形外科学会総会(AAOS)に参加し、英語(口演)で自身の論文発表を行って参りました。

2013年度から2015年度まで徳島大学整形外科教室で研修中は何度か国際学会で発表の機会を与えて頂きました。しかしながら、最近は国際学会での発表は行えていませんでした。 2017年度あたりから多忙を言い訳にして学術的な活動からは遠のいておりました。もちろん自身の専門である骨粗鬆症については、毎年国内の学会で発表しておりましたがそれに留まっておりました。2022年度末辺りから、今のままではただ大勢の患者様の診療をさせて頂いているだけで、自分が本当に意味のある診療を行っているのか自信が持てなくなりました。このまま医師としての淡々と仕事をこなしているだけで、いざ後ろを振り返った時の喪失感を想像して怖くなりました。
自身がやってきたことをしっかりと見直したい、そして自身の業績(足跡)をしっかりと残していきたいという強い思いにかられました。
今回AAOSで発表させて頂いた英語論文は、そのように一念発起して血の滲むような思いをして初めて書き上げた一本でした。もちろん自分だけの力で出来たのものではありません。まずは治療をさせて頂いた患者様のおかげです。そして大学の先生方のお力があって書き上げられたものです。休日に家で四苦八苦している自分を見かねた妻が子供達を外に連れ出してくれたこともありました。40歳間近になって本当に見苦しかったのですが、努力してよかったと思います。

今までは学会場などで座長の先生や演者の先生をただ羨望のまなざしで見ているだけでしたが、「この先生達はこのような努力を若いうちからたくさんしてきてあっち側にいるのだな」というのが一端でも分かりました。今回、AAOSで口演という大変名誉な機会が得られたことを感謝し、いつの日かあっち側にいけるようにこれからも精進していきます。苦しいですが、今までの医師人生で今が一番充実しており、いつも前を向いている毎日です。

また学会に参加するにあたって、協力して頂きましたスタッフの皆さま、御理解頂きました患者様一同にも感謝を申し上げます。
徳島健生病院 骨粗鬆症センター 整形外科 科長 峯田 和明
Kazuaki Mineta,
Director of Orthopedic Surgery, Osteoporosis Center,
Tokushima Kensei Hospital