第32回 看護介護活動研究交流集会を開催しました!

 12月15日(日)、徳島県民医連 第32回看護介護活動研究交流集会を開催しました。 実行委員長からの挨拶の後、西内貴子徳島県民主医療連合会会長挨拶を頂きました。

 そして、今年は、石川勤労者医療協会 城北病院 藤牧和恵看護長に記念講演「人権を守る民医連の看護・介護~能登半島地震災害支援から考える~」のご講演をして頂きました。
今年1月1日に発生した能登半島地震では、報道されていない看護・介護職員の奮闘、そして職員自身も被災者でありながら地域住民の方に寄り添う姿(様子)についてお話いただきました。また、BCPを作成し訓練を実施していたにも関わらず、自然災害はそれを大きく上回る状況だったということです。私たちも、南海トラフ地震に備えBCPを作成し訓練を重ねその時に備えなくてはいけない。と、あらためて考える機会となりました。そして、石川民医連のみなさんのように、寄り添い、手を取り合い心温まる看護・介護活動を行いたいと思います。

 指定演題は2演題

 1演題目は「健生病院骨粗鬆症対策チーム会から専門外来からセンター創立」についてでした。2019年から当院の整形医師が骨折ゼロを目指すため骨粗鬆症に特化した病院を目指していくと声をあげました。そのためには、骨折前の治療が重要ということで、外来の骨粗鬆症外来を開始し同時にチーム会を発足しました。医師の力だけでなくより一層充実した骨粗鬆症の予防、診断と治療を提供し社会啓発活動を行うことを目的として、骨粗鬆症マネージャーを取得し現在では、6名が資格を取得しています。もう1名は資格試験を合格している為、来年の4月から有資格者として活動の幅を広げる予定であると報告がありました。

 2演題目は、「へいわこどもクリニックの見学を行って学んだこと」について健生きたじまクリニックから報告がありました。新型コロナウイルス感染症が2類相当から5類に移行しましたが、日常的には移行前の業務内容と変化がない。そのような中で、乳児検診に来てくれる保護者の方との関わりを深めるきっかけを模索していた時に隣県のクリニックの看護部長と話す機会があり見学に繋がった。帰院後、子こどもが喜ぶ動物の絵のシールを診察室のドアや、殺風景だった処置室の壁に動物や木のシールを貼り小児科らしい雰囲気に変化した。また、中庭を整理して子どもや保護者の方の癒しに繋がる環境に整えた。など、他施設を見学する事でたくさんの刺激を受け、元気をもらうことができた。と報告がありました。

 午後からも、3分科会に分かれて県連の各事業所(部署)から合わせて18演題の報告がありました。どの症例も患者さん、利用者さん、家族に寄り添った民医連の看護・介護らしいものばかりでした。普段顔を合わすことのない職員とも交流する場となりお互いの奮闘をたたえ、喜び合う交流集会でした。閉会の挨拶では、「民医連には70年の歴史があります。今期の民医連方針総会スローガンの中の「ケアの倫理」を深め、私たちの学んだ事をこれからの活動の大きな力に変えていきましょう。32回継続している素晴らしい交流会を来年も開催できることを楽しみしています!!」と、閉会の挨拶としました。

看護委員長 野上由起子