外科

診療内容と特色

当院の外科では主に、消化器外科・肛門科・乳腺外科・甲状腺外科・一般外科領域の疾患を対象として診療を行っています。

常勤医4名(うち麻酔科標榜医の資格所得者3名)で診療にあたっています。

胃がん・大腸がん(直腸がん含む)や乳がんの診断と手術・抗がん剤治療も行っています。担当医が責任を持ってずっと診るスタイルで、病気を持つ方が安心して治療を続けていただけるようにしています。

当院は臨床研修指定病院であり、初期研修医の受け入れを行なっています。他にも医・看護学生や中高生の皆さんの見学・実習を通年受け入れており、医療・看護の人材育成に努めています。

外科外来で取り扱う疾患について

外来では、外傷(けが)・熱傷(やけど)・褥瘡(とこずれ)の治療をはじめ、肛門周囲のトラブル(おしりかぶれ・ぢ・べんぴ)や足先のトラブル(まきづめ・うおのめ・みずむし)まで幅広く診療しています。
熱傷や褥瘡に対しては他院に先駆けて湿潤療法(いわゆる「ラップ療法」を含む)を導入しており、痛みの少ない創部処置を心がけています。

再発予防や治療のための抗がん剤治療も専用の治療室と専任看護師配置で行っています。

乳腺・甲状腺などの腫瘍(できもの)については超音波検査を行い、必要があれば可能な限り当日中に病理検査(針で腫瘍の一部を採取し、がんかどうか調べる検査です。)を行っています。
病理検査の結果がわかるまでは通常1-2週間を要するため、がんの疑いがある場合は出来るだけ早く検査ができるように努めています。

CT・MRIなどの画像診断についても必要であればその日のうちに検査ができます。

がんの終末期医療について

緩和ケア病棟はありませんが、院内に緩和ケアチームを有し、他の病院では抗がん剤などの治療ができなくなった方の外来治療や入院治療も行っています。

在宅療養への支援について

終末期医療(いわゆるターミナルケア)にも積極的に取り組んでいます。入院での療養のお手伝いだけでなく、訪問看護師と連携した在宅医療を通して、住み慣れたご自宅で最後を迎えるためのお手伝いをさせていただいています。また、長期療養を目的として施設に入所されているような方で、経口摂取が困難な場合にご相談いただければ胃瘻造設やCVポート造設も行なっています。

便秘・肛門疾患について

市販の便秘薬で排便コントロールが上手くいっていない方や、肛門周囲のトラブル、具体的には、おしりかぶれ(肛門周囲皮膚炎)・きれ痔(裂肛)・いぼ痔(内痔核・外痔核)・おでき(膿皮症・肛門周囲膿瘍)・あな痔(痔瘻)などでお悩みの方は、是非一度外科外来にご相談にいらしてください。

また、頑固な便秘に悩んでいる方のために、第2,4水曜日の14:00~16:00の時間帯(2019年5月から)で便秘外来を開設しています。
生活習慣改善から新しく出た便秘薬も含めた薬物療法までをカバーします。

乳がん検診について

乳がん検診は次の時間帯に予約なしで受けられます。

  • 月~金 9:00~12:00
  • 月・金 16:30~17:30
  • 土   9:00~10:30

また、毎月第3火曜日14:00~16:00には、担当医師(触診担当)、放射線技師(マンモグラフィ担当)、臨床検査技師(エコー・心電図担当) 全て女性で乳がん健診を行う「レディース健診(要予約)」を設けています。

湿潤療法について(いわゆる「ラップ療法」も含む)

当院では、キズや火傷の処置に湿潤療法をしています。
今までよりもキズの治りが早く、痛みが少ないと患者さんに好評です。ガーゼをかえる時に、皮膚がくっついて痛かったりという経験はありませんか?創傷被覆保護材は皮膚にくっつかないので、交換の時も痛くありません。
創傷被覆保護材には以下の効果があります。

  1. キズを守る
  2. 湿潤環境を維持する
  3. 治りを早める
  4. 痛みを抑える

皮下脂肪組織までの創傷が対象です。医師の診察により対象とならない場合があります。
とりわけ、褥瘡(いわゆる床ずれ、寝だこ)については湿潤療法で高い治療効果を上げています。


局所陰圧閉鎖療法(VAC療法)

外傷や褥瘡・潰瘍などによって生じた皮膚欠損創がなかなか治りにくい場合には、V.A.C.ATS治療システムを用いた局所陰圧閉鎖療法(VAC療法)も積極的に行なっています。(原則として入院治療が必要です)

当院での手術の特徴

入院期間について

  1. 全身麻酔の場合 (2泊3日~)
    全身麻酔を必要とする大きな手術は基本的に火曜日と木曜日の午後に予定しており、前日午後より入院となります。この場合、退院可能になるのは手術日の翌日となりますので最短で2泊3日の入院となります。
    しかし、がんの手術や、術後の回復が遅れるなどで、入院期間がある程度必要な場合は病状が改善するまで療養していただけます。動けない期間が長くなり筋力低下をきたしても、リハビリなどを行い対応します。

  2. 腰部脊椎麻酔の場合(1泊2日~)
    全身麻酔を必要としないものは手術日当日の入院でも対応しています。腰部脊椎麻酔で行う手術、例えば肛門の手術(痔核や肛門狭窄・痔瘻)や鼠径部ヘルニア(前方切開法に限ります。腹腔鏡下で行う場合は全身麻酔が必要になります。)などがこれにあたり、当日の朝に入院して午後に手術を行い、翌日以降退院が可能です。

  3. 局所麻酔の場合(基本的に入院は必要ありません)
    皮下の小さなできもの(粉瘤・脂肪腫など)や陥入爪(まきづめ)などの局所麻酔で手術可能なものは日帰りで行なっています。

上記が大まかな目安ですが、患者さんの負担ができるだけ軽減されるよう努めるとともに、入院期間については希望に応じてできるだけ柔軟に対応しています。

3D腹腔鏡を導入

腹腔鏡手術については以前より精力的に行なっておりましたが、2018年度より3D腹腔鏡を導入し、さらに安心・安全に手術を受けていただけるようになりました。

3D腹腔鏡では映画館の3D上映と同様に奥行き感のある映像での手術が可能となり、より迅速かつ正確な手術を行うことができています。
大腸がん(直腸がん含む)・鼠径部ヘルニア(いわゆるだっちょう)・腹壁瘢痕ヘルニア・食道裂孔ヘルニア・胆のうポリープ(1cm以上が手術の目安)・胆のう結石症(特に胆嚢炎や胆管炎・膵炎の既往がある場合)・直腸脱(おしりの外に直腸が飛び出してしまう状態)などの手術を主に腹腔鏡で行なっています。

また、当院では24時間365日休まず救急車の受け入れを行なっており、急性胆嚢炎や虫垂炎・腸閉塞などの緊急手術時にも3D腹腔鏡が活躍しています。

主な対象疾患

創傷処置 キズ、火傷(熱傷)の処置、キズの縫合
皮膚の血流障害 褥瘡(いわゆる床ずれ・寝づめ・寝だこ)
皮膚の病気 粉瘤、皮膚・皮下腫瘍(皮ふのできもの)、鶏眼(うおのめ)、
水虫
爪の病気 陥入爪(まきづめ)、爪水虫
腹壁の病気 ソケイヘルニア(脱腸)、大腿ヘルニア、
腹壁ヘルニアなど
甲状腺疾患 慢性甲状腺炎、甲状腺腫、甲状腺がん
乳腺疾患(乳房の病気) 乳がん、乳腺症、乳腺炎、乳腺腫瘍
消化器疾患(胃や腸の病気) 胃がん、大腸がん、直腸がん、虫垂炎(もうちょう)
肝胆膵疾患(肝臓、胆のう、胆管、すい臓の病気) 胆石、胆のう炎、胆のうがん、胆管がん、
肝腫瘍、すい臓がん
肛門疾患 痔(ぢ)(痔核・脱肛・裂肛・痔ろうなど)、肛門周囲膿瘍

乳腺疾患、肛門疾患について、女性医師の診察を希望される際は、月・金曜日の午前(9:00から12:00)か
金曜日の夜間(16:30から17:30)に受診してください。

検査
  • 体表超音波検査(乳腺、甲状腺)
    ※必要があれば、針を用いて細胞や組織を取る検査も行います。
  • マンモグラフィー(乳腺レントゲン検査)
  • 腹部超音波検査
  • 胃内視鏡
  • 大腸内視鏡(全大腸、直腸S状結腸)
  • CT検査(大腸CTを含む)
  • MRI検査(特に乳腺、胆道など)
  • 消化管造影検査(胃透視)
  • えん下内視鏡・えん下造影
外来看護

 私たち看護師は、健生病院の理念と基本方針を念頭に、「いのちの章典」に基づいた看護を提供できるよう学習を深め自己研鑽しています。
患者さんが不安なく診察・検査・処置・外来での日帰り手術を受けられるように援助し、中断対策として手紙でのフォローアップを行っています。
入院・手術される患者さんには、外来から病棟、病棟から外来へと統一された看護ができるように連携しています。
外来化学療法を必要とされる患者さんには医師・薬剤師と協力し化学療法委員会を開催し、化学療法が安心・安全に行えるようにしています。また年間計画を立て、病気の早期発見や病状の変化を見落とさないようにしています。
在宅での療養、終末期を迎える患者さんには訪問診療時に医師と同行し、状態を把握し訪問看護やケアマネージャーと連携する役割を担っています。

医師、スタッフ紹介

  • 佐々木 清美(院長)

    資格など

    • 日本外科学会専門医
    • 日本外科学会専門研修指導医
    • 麻酔科標榜医
    • マンモグラフィー検診制度管理中央委員会認定医
    • 臨床研修指導医
    • 緩和ケア研修会修了

    加入学会

    • 日本外科学会
    • 日本消化器外科学会
    • 日本臨床外科学会
    • 日本緩和医療学会
  • 美馬 一正(科長)

    資格など

    • 日本外科学会専門医
    • 日本外科学会専門研修指導医
    • 日本消化器外科学会認定医
    • 麻酔科標榜医
    • マンモグラフィー検診制度管理中央委員会認定医

    加入学会

    • 日本外科学会
    • 日本消化器外科学会
  • 高原 文治

    資格など

    • 日本外科学会専門医
    • 日本消化器病学会専門医
    • 日本病院総合診療医学会認定医
    • 麻酔科標榜医
    • マンモグラフィー検診制度管理中央委員会認定医
    • 乳がん検診超音波実施・判定医師
    • PEG・在宅医療研究嚥下機能評価研修修了
    • 臨床研修指導医
    • 緩和ケア研修会修了
    • 臨床研修指導医(プログラム責任者)
    • 総合診療領域 特任指導医

    加入学会

    • 日本外科学会
    • 日本消化器外科学会
    • 日本臨床外科学会
    • 日本消化器病学会
    • 日本大腸肛門病学会
    • 日本内視鏡外科学会
    • 日本病院総合診療医学会
  • 美馬 惇

    資格など

    • 日本外科学会専門医