AI技術を用いた新時代の骨粗鬆症検診 胸部レントゲン写真1枚であなたの骨の健康も調べます!

骨粗鬆症が人々の健康と生活を脅かす時代

日本は長寿大国です。医療が発達しガンなどの疾病で早くに亡くなることが少なくなりました。一方で、骨粗鬆症患者は1280万人にのぼり、国民の10人に1人が骨粗鬆症です。

骨粗鬆症とは骨が脆くなり、簡単に骨が折れてしまう状態です。ひとたび骨折すると二度と元の体に戻ることはありません。骨折により曲がってしまった背骨は自力では元に戻せません。骨が脆いことに気付かずに過ごしていると、尻もちをついたり、重たいものを持ったりするだけで背骨が折れて曲がってしまうのです。

背骨が曲がってしまうと自分の見た目に自信が持てなくなるばかりか、普通に歩くことが出来なくなります。バランスが悪くなるので転倒しやすくなります。転倒により太ももの骨を折ってしまえば、手術が必要になりますが、手術をしても元のように歩けるようになる患者様が半分いれば良いほうです。

整形外科医師として骨折により介護を要する状態になってしまう患者様を多く診てきました。

骨粗鬆症を早い段階で見つけ、骨折を予防していくことが健康で長生きの鍵

健康で長生きするためには、内臓の健康のみならず骨の健康も大切です。

骨は治療により強くすることも、若々しくすることも出来る臓器です。骨折してから骨の脆さに気付いて治療するのでは遅いです。もっと早い段階で折れる前に自分の骨の健康状態を把握しておく必要があります。

そのために行われているのが骨粗鬆症検診です。

骨粗鬆症検診はきわめて低い受診率!

ひと昔流行ったメタボ検診の受診率は45%だったのに対し、骨粗鬆症検診の受診率はわずか4.7%程度です。骨粗鬆症検診は市町村で行われておりますが、行っている市町村はそもそも60%程度といわれています。

徳島県内の市町村でも骨粗鬆症検診は行われておりますが、受診率は相当低く、全国で下から数えたほうが早いという現状です。そもそも自主的に骨密度検査を受けるということ自体ハードルが高いのかもしれません。

AI技術を用い胸部レントゲン写真1枚の撮像によりたった5秒で骨粗鬆症検診が可能に!

徳島健生病院では、胸部レントゲン写真をAI医療機器で分析し、骨評価を行うiSurgery株式会社製医用画像解析ソフトウェアChest Bone Indicatorを県内で初導入しました。このソフトウェアは、胸部レントゲン写真から骨の状態を解析し、若年平均値や同年代と比較します。通常の健診時に行う胸部レントゲン撮影にて骨密度測定が行える画期的なものです。被ばく量が増えることもありません。今まで10-15分かかっていた骨密度測定がたった5秒で出来るようになったのです。胸部のついでに手軽に自身の骨の健康が分かるなら知りたいですよね。

骨密度が若年平均値の80%未満の方は骨粗鬆症専門外来で要精査です

手軽に検診を行い、その骨密度の結果が若年平均値の80%未満だった場合は、治療が必要な状態なのか精査するために当院の骨粗鬆症外来を受診してください。

徳島健生病院骨粗鬆症センターは、このAI技術を用いた骨粗鬆症検診の取り組みにより一人でも多くの人々の健康と生活を守っていきたいと考えております。

徳島健生病院 骨粗鬆症センター 整形外科科長 峯田和明