便秘とは
便秘とは、排便数・排便量が減少した状態で、排便後に不快感が残ることをいいます。
対策
定期的な排便習慣をつけるためには、生活リズムを正しくする事が基本となります。
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1. 食物繊維の多い食事を摂りましょう
- · 食物繊維は水分を吸着して便を柔らかくし、量を増やして排泄しやすくしてくれます
- · 穀類、豆類、イモ類、野菜類は便量を増やし、柔らかくしてくれます
- · 海藻、果物、こんにゃくは善玉菌を増やし、悪玉菌の繁殖を抑えてくれます
- · 米飯には、難消化性でんぷんが含まれており、便秘に有効な繊維がとれます
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2. 朝の排便反射をつけましょう
- · 起床後に冷たい水や牛乳などを飲み、排便反射を促しましょう
- · 朝食を摂ると便意をもよおしやすくなるので、朝食時間を十分確保しましょう
- · 便意を感じたらすぐにトイレに行きましょう
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3. 水分を十分に摂るようにしましょう
- · 便量を確保するには食物繊維と同時に水分も必要です 目標1日1リットル
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4. 1日3食規則正しく食べましょう
- · 食事を摂る時間が不規則だと腸の動きが乱れやすくなります
- · 3食決まった時間に摂るようにしましょう
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5. 腸内細菌のバランスをよくする食品を摂りましょう
- · 乳酸菌は腸の蠕動運動を活発にしてくれます
乳酸菌:ヨーグルト、納豆、キムチ、ぬか漬けに多い - · 乳酸菌のエサとなるフラクトオリゴ糖を摂りましょう
フラクトオリゴ糖:バナナ、りんご、ハチミツ、牛乳、たまねぎ、ごぼう、にんにくに多い
- · 乳酸菌は腸の蠕動運動を活発にしてくれます
お尻に優しい生活とは
- 下痢・便秘どちらも大敵
- トイレを我慢しない
- 力みすぎない
- 冷やさない
- お風呂でよくあたためる
- 立ちっぱなし、座りっぱなしをしない
- アルコール・香辛料は控える
便秘解消術
腸には、便の流れが詰まりやすいポイントが2ヶ所あります。ひとつは、小腸から大腸につながる部分(1)、そして横行結腸から下行結腸に曲がる角のところ(2)です。
この部分を外から刺激することで、腸を直接刺激し、便のながれを良くします。おへその下のお腹にひらがなの「の」の字をかくように刺激します。(1)、(2)を手の指でもみほぐすようなマッサージも体操になります。
下剤の使い方や種類
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1. 便をやわらかくする薬
酸化マグネシウム錠
- 作用緩やか
- 長期投与可能
- やわらかくなりすぎるようなら
減量又は休薬 - 効果不十分なら1回2錠内服可能
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2. 腸管内への水分を増やす薬
アミティーザカプセル
- 妊娠中は禁止
- 比較的高価(1日量322円)
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3. 大腸を刺激する薬
センノシド錠
- 下痢・腹痛・骨盤内充血に注意
ピコスルファートNa内服液
- 細かい量の調整がし易い
テレミンソフト坐薬
- 使用後30分から2時間で
排便がある
便秘検定読本 アステラス製薬(株)提供
- 便秘検定読本 vol1(作成年月:2019年12月)
- 便秘検定読本 vol2(作成年月:2019年12月)
- 便秘検定読本 vol3(作成年月:2019年12月)
- 便秘検定読本 vol4(作成年月:2020年2月)