マンモグラフィー
当院は最新鋭のマンモグラフィー装置AMULET Innovalityを導入しました。特徴として低被ばく高画質が上げられ、直接変換方式 FPD出力画素サイズ 50μm乳腺内の腫瘍を映します。また新しい機能の断層撮影トモシンセシスが使用できます。
当院は日本がん検診精度管理中央機構による「マンモグラフィー検診施設画像認定施設」です。
撮影後の画像は「検診マンモグラフィー読影認定医師」の資格を有する乳腺外科医が行っています。
マンモグラフィーは、乳房専用X線装置を用いて、乳腺組織を見やすくするために、乳房を圧迫板で挟み、圧迫しながら撮影します。細かい石灰化(0.1mm以下)の描出能に優れているという特徴を持ち、触診では触れない小さな乳がんや、腫瘤を作らない乳がんを写し出すことができます。圧迫をかけて撮影することで、乳房の厚さを均等にし、乳腺や脂肪を押し広げることで、 乳房の中をすみずみまではっきりと写し出すことができます。 また、圧迫をかけることで、乳房がもとの状態よりも薄くなるため、Ⅹ線の被曝線量が減少します。
日本女性における乳がん発生率は年々増加しており、乳がんの発生は20代から見られ、40代で最も乳がんにかかる方が多いようです。乳がんは早期で見つかれば、乳房を切除せずに手術することもでき、死に至らない癌でもあります。
乳腺は、月経が始まる直前は卵巣から分泌される女性ホルモンによって影響を受け、乳腺に張りや硬さがあり、痛みを感じる場合があります。閉経前の方が乳がん検診を受ける際は、月経開始後7~10日目くらいが最適といわれています。また、マンモグラフィーは乳腺の量が多い方には不向きであることがあります。20~30代の方や、授乳中、授乳直後の方は乳腺の量が多いことがあるので、マンモグラフィーだけではなく、乳腺超音波検査も併用することをお勧めします。
トモシンセンシス撮影
トモシンセシス撮影は、X線管球を移動しながら連続的に低線量でX線を照射し、複数の位置から撮影した画像を再構成します。見たい構造に焦点を合わせた画像を提供することが可能で、乳腺構造の重なりにより発見が難しかった病変の観察を容易にしました。正常乳腺の重なりを軽減し、腫瘤、distortionなどの病変が確認しやすくなるなど診断能向上が期待され、従来の2Dでは読影が難しかった病変の描出能を向上させ日本においてもその使用が広がっています。