大腸CTの紹介

当院は2009年から大腸CTを開始し、大腸CTの牽引・指導的役割を行っています。2016年に徳島新聞に当院の大腸CT検査が紹介されたことで県内全域から多くの方が来院し検査数は年間400件ペースとなっています。

2020年国立がん研究センターがん統計によると大腸がんは、我が国における女性のがんによる死亡者数の1位です。しかし、日本の便潜血反応陽性者の精密検査受診率は約半分しかありません。その理由は、「大腸内視鏡検査が怖くて受けない。」という方が多くいます。新聞で大腸CT検査が紹介されると「今まで便潜血反応陽性だったけど怖かったので受けなかった」とういう多くの方が検査を受けました。検査を受けた多くの方は「こんな楽な検査があるのを知っていたら早く受けていたのに」と言います。検査が怖いという理由で、何年も便潜血反応検査陽性を放置して検査を受けてこなかった方が手遅れになる症例を何例も経験しました。楽な大腸CT検査の役割は、「大腸検査が怖くて受けなかった方に受けていただき日本の大腸がんによる死亡者数を減少させる」ことにあります。大腸がんは早期に見つかると予後が非常に良い癌です。

徳島健生病院は、2021年6月に大腸CT認定施設を取得しました。この認定は大腸CT認定技師が在籍しており技術が認められた施設に与えられる認定で2021年現在四国には2施設です。

伏見健康アカデミーにおいては、施設インタビューでは当院大腸CTの記事が掲載されています。

大腸CT検査と大腸内視鏡検査の比較

大腸CT検査大腸内視鏡検査
検査時の苦痛ほとんどない人によりある場合がある
検査手技簡単で約10分で終了熟練が必要
大腸のひだの裏側わかりやすいわかりにくい時がある
ポリープ切除出来ない可能である
平坦な腫瘍見つけにくい見つけやすい
5mm以下の
ポリープ
内視鏡検査に劣る時がある見つけやすい
5mm以上の
ポリープ
内視鏡検査と同等大腸CT検査と同等
大腸に狭窄がある場合その部位より奥も観察可能内視鏡が入らない場合あり
大腸以外の情報腹部全体の情報がある大腸内腔情報のみ

検査はどのようにして行うのですか?

検査前日の昼と夜、検査食を摂っていただきます。昔の検査食のイメージと異なり美味しくなっています。大腸をきれいにするために検査前日の夜と検査当日の朝は、飲みやすい下剤を400mlずつ飲んでいただきます。
検査は11時ごろから行います。おしりが出ない検査着に着替え、ストローぐらいの細い管を2cm肛門に挿入し大腸を膨らませ撮影を行います。10分ほどで検査は終了し、検査を受けた方の89%の方から苦痛がなかったとの回答をいただいています。

楽な前処置

少ない量で美味しい前処置
2022年10月、日本放射線技師会に原著論文「CT Colonographyにおける腸管洗浄剤低用量分割飲用法のタギングに硫酸バリウムとガストログラフインを使用した比較検討」が掲載されました。

当院では、従来の方法に比べ、腸の洗浄力は低下させないで、飲用量を800mlに減らす前処置(腸管洗浄剤低用量分割飲用法)を2009年に考案しました。また、飲用は2回に分け1回の飲用量を400mlまで削減し受容性を大幅に向上しました。

また、大腸CT用のバリウムが新発売(パイナップル味で飲みやすいと好評)となり、今まで苦かった造影剤の代わりに。バリウムを使用することで飲みやすくなりました。
当院の大腸CTの前処置は、従来の2000ml飲む下剤の量を半分以下の800mlに減量して楽なうえに、精度が高い方法を考案し高い評価を得ていました。しかし、下剤と共に飲む造影剤が苦い上に前処置自体が複雑で、高齢者には理解が難しいという一面がありました。大腸CT用のバリウムを当院の前処置に応用することで、今までより前処置が簡単で美味しくなりました。

現在、この方法は精度が高く飲用が楽という事で全国的にも用いられるようになってきています。

大腸拡張には炭酸ガス注入器を使用します。炭酸ガスは腸管からの吸収が空気の130倍早いため検査後の腹満感が早期に解消されます。この炭酸ガス注入器を使用しゆっくり大腸を拡張させる炭酸ガス低速注入法を2013年に考案しました。この方法により受診者ごとに異なる大腸の圧力に合わせ易しく大腸を拡張させることが可能で楽に検査が行えます。

大腸CT検査編ではTips 「大腸のより良い拡張のために~撮影時のひと工夫~」|伏見健康アカデミー [大腸CT検査編]Tips 「大腸のより良い拡張のために~炭酸ガスの注入~」|伏見健康アカデミー [大腸CT検査編]で大腸CTにおける拡張方法について解説をしています。

高い検査精度

当院は、この2022年までの12年間で4034件の検査を行い、6mm以上のポリープの陽性的中率は94%です。162件の大腸がんが見つかりました。大腸検査が怖い、辛かった、大腸内視鏡が入らないなどの理由で他院からの紹介患者も増加しています。

低被ばく高精度の大腸CT検査が安心して受けていただけます。

大腸CT検査を受けるには?費用は?

大腸が気になる方、無症状の方は検診センターで申し込んでください。価格は25500円です。
便潜血検査陽性などで大腸がんが疑われる場合は、保険が適用されますので内科、外科で診察を受けてから検査となります。費用は3割負担で約9000円です。