当院では全身用骨密度測定器により、簡単に骨密度の測定が行えます。女性は閉経後ホルモンの分泌低下により、骨密度の低下が促進されます。当院は骨粗しょう症外来があるのが特徴で年間約3,000件の骨密度測定をおこなっています。

測定部位は高齢者に骨折が多い、腰椎と股関節にて行い検査時間は5分ほどです。
定期的に測定することで、骨密度の低下具合がグラフで確認できます。骨粗しょう症が疑われた場合、当院には骨粗しょう症外来がありますので治療、アドバイスによる骨密度の改善が可能です。

また当院は、まだ導入が少なく学会等でも話題を集めている海綿骨構造指標(Trabecular Bone Score :TBS)の腰椎測定ができます。TBSは腰椎骨密度測定画像における各画素の濃度変動を表すテクスチャー指標で、骨強度の決定要因の一つである海面骨微細構造の簡便な評価法として期待されているものです。骨強度は骨密度と骨質によって説明されますが、これまで骨密度が高い方に起きる脆弱性骨折の評価は難しいものでした。TBSを組み合わせることで骨密度と骨質の両方から評価することが可能となり、より正確な骨粗鬆症診断を提供します。

現代人は、食生活の変化、運動量の減少、ダイエットなどで、骨密度が、低下しています。日本は超高齢社会に突入しており、骨粗しょう症をはじめ、骨粗しょう症に関連する疾病への注目も高まり続けています。一方、1,300万人に上ると推定されている骨粗しょう症患者のうち、正式な診療を受けているのは20%ほどにとどまるといわれる現状もあります。

病院における高齢者診療は重点事項の一つとして位置付けられています。

将来、骨粗しょう症にならないように、1度骨密度を測定しておき、早くから予防しましょう。