1.5TMRI紹介

 mri
当院では東芝製1.5T高磁場MRI装置1.5TMRI装置ピアニシモを導入し検査を行っています。この装置の最大の特徴は静かであるということで、耳栓 なしで音楽を聴きながら検査を受けていただく事が出来ます。他院で一度MRI検査を受けられた方はみんな「静かですね」と言っていただけます。ただMRI を初めて受けられる方は少しだけうるさいかもしれません。
検査時間は約30分程度です。

MRI撮像時における注意点

cyuuiMRI検査は非常に強い磁力を使用しているために以下のような注意事項があります。

安全のため全員検査着に着替えていただきます。

心臓ペースメーカーが入っている方は検査が行えません。

手術や治療で体内に金属が行っている方は材質により検査が行えるものと行えないものがあるため医師との相談が必要です。

刺青があると変色およびやけどする場合があります。

アイシャドウも鉄を含んでいるものなど材質により発熱する場合があるので落してください。

シップも発熱する場合がありますのではずしてください。

カイロははずしていただきます。

心臓の張り薬もやけどの原因になることがありますのではずしてください。

補聴器は壊れますのではずしていただきます。

体に付けた金属(ヘアピンなど)はすべてはずしていただきます。

コンタクトレンズも外していただきます。

MRIとCTはどう違うの?


どちらも体の断層画像を撮影する装置ですが、最も大きな違いは画像を得る手段です。CTでは“ X線”を使って画像を得るのに対し、MRIは大きな磁石による“ 強い磁場”とFMラジオに使われているような“電波”を使って画像を得ます。ですからMRIは放射線による被曝がなく、小児や健常な方も安心して検査を受 けることができると言われています。
ただし強い磁場を使っているので、CTには見られないMRIならではの制限や注意があります。

MRIの画像とCTの画像では見えるものが違うの?

MRIは、診断を行なうために適した断面を縦、横、斜めなど自由に撮影できるのが特長です(最近はCTでも身体を横に輪切りにした画像だけでなく、 縦切りなども描出できるようになりましたが、それでも自由度はMRIの方が優れています)。
また、MRIはX線を使うCTと違って骨や空気による画像への悪影響が全く無いため、例えば頭蓋骨に囲まれた脳や脊髄などの診断に適しています。さらに薬 (造影剤)を使わなくても主な血管の画像が簡単に得られるなどの特長があります。

MRI検査でわかる疾患

頭部や脊髄・脊椎、関節等動きの少ない部位が得意ですが、最近は胸腹部、心臓、消化器分野など全身部位で広く有用性を発揮しています。
MRIが有効な疾患とは?(一例)
脳神経外科・神経内科 脳の腫瘍、脳血管性疾患、変性疾患、脳奇形、外傷、
脳血管のスクリーニング検査(脳ドック等)
整形外科 頚椎症、胸椎・腰椎のヘルニア、脊髄腫瘍、脊髄奇形、
骨軟部腫瘍、関節の靭帯損傷、半月板損傷など
消化器内科・外科 肝・胆・膵の腫瘍性病変、
胆道・膵管のスクリーニング検査(MRCP)など
小児科 小児全身の異常
婦人科 子宮、卵巣の異常
泌尿器科 腎臓、膀胱、尿管の異常
耳鼻咽喉科 内耳、小脳橋角部、咽頭・口頭の異常
眼科 眼窩や眼球内部の腫瘍など

MRI画像

kubi頸椎のMRIの画像です。椎間板、骨、神経が明瞭に写ります。

koshi
腰のMRIの画像です。椎間板、骨、神経が明瞭に写ります。

toubu頭部MRIの画像です。頭部の中が明瞭に写っています。

mra頭部の血管の画像です。CTのように造影剤を使わなくても血管が明瞭に描出できます。動脈瘤や狭窄 がわかります。

mrcp胆のう、胆管、膵管が写っている画像です。従来は内視鏡を口から挿入し検査を行っていましたが MRIにより造影剤を使わずこのような画像を作成することが出来るようになりました。

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